Raspberry Piと3.5インチLCD、efaxの日本語化とメインメニュー画面のスクロール

FAX受信機用途を目的に、Raspberry Pi2 model B に3.5インチLCDを取り付けて、FAXソフトのefaxーgtkのメインメニューの一部を日本語化し、更に、3.5インチ画面の小さいサイズでも表示 できるようにefax-gtkのメインメニューが上下・左右に動くようににスクロールをつけてみた。


以下の写真は、AMAZONで購入した Raspberry Pi向けの3.5インチ(480x320ピクセル)のLCDモジュールの裏面の様子。

3.5inch LCD for PI



このLCDモジュールを、Raspberry Pi2 model Bに取り付けたところ。
接続コネクターはすべて接続されているわけではなく、未接続のピンがある。(写真 中央 下部の生ピン) 

torituke
LCDモジュールの表面には、多分、抵抗値検出型のタッチ スクリーン シートが張ってある。(左下の端に、4回路の白い接続パターンが見える) 付属品として、「先の細いペン」がついていて、このペンでLCDモジュールの表面を叩いて 入力する。 古い方式だ。
サイズ的に、指先で触るのは 難がある。
下の写真は、Keyboardアプリ と その上を 先の細いペン で叩いて、 文字(アルファベットのabcd)を入力しているところ。
keyboard



Raspberry Pi2のOSには、標準のraspbianを使用。
LCDモジュール(とタッチスクリーン)のソフトは 下記の参考になる資料にリンクした LCD35-show を使ったところ動作した。
以下の写真は、raspbian(linux)が立ち上がるとき表示されるコンソール画面。

rasbian start



さて、当初は、 Raspberry Pi2をFAX受信機にしたかったので、efax-gtk を apt-getしたが、(下の写真の中に Efax-gtkのアイコンがある。これを、先ほどの 先の細いペンで 何度か叩くと efaxが起動する。)
3.5インチのLCDの画面サイズでは efax-gtkのメニューの全部の表示ができない。
efax icon



そこで、efax-gtkの一部を改造して、メインメニューの右サイドと下部に 画面スクロール用の制御を追加した。(efax-gtk のソースをダウンロードして、Pi上で再ビルドした。)
写真 右端の 薄黒い長方形の部分を  先の細いペンで 下に移動すると、
efax-scrol1

メインメニューの下部に移動する。
efax scrol2


ついでに、efax-gtkの文字の一部の日本語化もしてみた。
efax-gtk で使っているgtkライブラリー は 標準?で 多言語対応可能で、結局、gmoファイルを作って適切なディレクトリーに配置すればよいらしい。
日本語用の ja.po ファイルをエディターで製作し、 これを、poディレクトリーにあるmake を使って gmoファイルに変換する。最後に、efax-gtkのルートディレクトリーにある sudo make install で ja.gmoファイルを適切なディレクトリーへインストールする。


今回、efax-gtk-3.2.13で変更追加したもの


メイン以外のメニュー表示もサイズが入らない問題があり、結局、FAX受信機としてつかうのは諦めたのであるが、参考までに、載せておきます。


参考になる資料


警告
efax-gtkの文章の全部の日本語化は行っておりません。また、日本語の表現におかしな箇所があります。

PI基板をつかって接続する場合は、電気的なことをよく理解した上でお 使いください。そうしないと、PI基板と接続した相手などを破壊する危険があります。

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