イギリスの大歴史家のトインビーは彼の著作の中で、
文明の衰退の原因ば自己決定の能力の喪失である。
と述べている。
これを、逆に言い換えると、
むかしながらの考えに囚われることなく、
新しくやってきたものに臨機応変に順応しないさい。
と言うことだろうか。
また、成長のなかに衰退していく部分もあると。
創造的少数者によって解放される新しい社会的な力は、
新しい制度で通じるのが理想であるが、旧態依然の中でうごめくことがある。
社会には進んだ分野や取り残された場所が混在する分化が起きることは避けられないと。
更に追加すると、
創造的な人物がその創造的能力を発揮する事柄や時期は限られているのだろう。
そして、指導的な地位から転落した場合、普通の人々になりきるのも困難だろう。
人はなぜ歴史を研究するのかの問いに対して、
歴史を通して神の創造活動を明らかにすることにあると、
トインビーは答えている。